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国連発表 難民、第2次大戦後最多の6530万人に

2016年06月21日

【新唐人06月20日】

6月20日は世界難民の日です。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は世界の難民が2015年に前年より10%増え、6530万人になったと発表しました。

 

UNHCRは6月20日、ジュネーブで2015年の世界の難民の数を発表しました。

 

UNHCR職員・グランディー氏

「残念なことに、前年の数を10%上回る6500万人の難民・避難民が発生しています。そのうちの3分の1は難民で、90%が発展途上国か貧困国からの難民であり、50%が子どもです」。

 

多くの難民が紛争を逃れて祖国を離れヨーロッパを目指しています。無事に地中海を渡れたとしても、各国の国境は封鎖されており、厳しい法律や排外主義に晒されています。

 

UNHCR職員のグランディー氏は、ヨーロッパ諸国にとって難民問題は避けては通れない課題であると指摘しています。

 

UNHCR職員・グランディー氏

「もしもこの問題を解決しなければ、自分に降りかかってくるでしょう。こう話すことは非常に辛いのですが、そうして初めて裕福な国の人々は問題の大きさを知るでしょう。そして問題解決のために行動に出ざるを得なくなると思うのです」。

 

UNHCRは、先進国で最も多くの難民を受け入れているのはドイツで、次がアメリカであると発表していますが、実際には難民・避難民の90%が発展途上国や貧困国に留まっており、トルコには250万人のシリア難民、レバノンには100万人の難民がいるのが現状です。

 

UNHCRキューバ代表・ギラルド氏

「難民を取り巻く状況は好転しておらず、ひどくなる一方です。難民になって6年目になる人も大勢います」。

 

ギラルド氏は、難民キャンプでは十分なテントと食糧、水、医薬品を提供できる費用が必要だと訴えました。キャンプには多くの病気の子どもがいるということです。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/06/20/a1272307.html(中国語)

(翻訳/白白 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

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